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2016年

真美ヶ丘

職員研修

2016.02.26

2月26日(日)今回の職員研修は、奈良県立医科大学付属病院認知症看護認定看護師の池内勝継氏をお招きし

「事例を通して考える~認知症患者の行動心理症状の理解とケア」としてご講義いただきました。

認知症とは・・老年看護学での定義は「成人期にいたるあいだに「大人」として成熟し発達してきた知能が、なんらかの脳機能障害のために著しく低下し徐々に自立した生活が困難になる状態」とされています。

よく「子どもに戻る」と言われますが、その性質や言動が周りの家族や知人は以前と比べて人が変わったように見える様子に戸惑い、不本意な対応をしてしまうこともあります。しかし上記の定義のような状態になる疾患であると捉えることができるなら、少し違った心構えでいることができ、そのことにより余裕が生まれてご本人様にとって安心できる対応ができるなら、と思わないでしょうか。

私たち施設介護を行う側も認知症の方の言動とこちらの想いが伝わらない葛藤は日々のことであり、お互いに心地よく過ごすためにはどのようにすればよいのかを模索し続ける毎日です。

今回の池内先生のご講義は、そのような私たちの心の内を見透かされているかのように思いました。

「見えない本質をみて」「物事を多角的に捉えて」「柔軟な発想でいろんな可能性を考えて」そして、それは関わる人みんなで一緒にね。

講義の中で事例を3つ提示していただき、それぞれ隣同士で 話を行い発表することを行いました。私たちも持てる想像力を総動員して意見を出し合いましたが、意外な原因があったりして驚きました。

認知症の方は、うまく言葉で表現できない場合があり事例ではそのことを深く納得することができ、私たちも様々な可能性をご本人様の立場になって考える力、そして基本的な疾患の原因や中核症状と周辺症状の関係性、たとえば時間や場所が分からない中核症状は居場所を探し回る徘徊という行動になるということをきちんと理解していれば、困った症状の徘徊に焦点をあてるのではなく、時間や場所が分からないというご本人様の困りごとに着目しその解決に向けて努力をすると徘徊もなくなる。ということをきちんと理解しておくことが大切であると思いました。

 

先日、エリシオン真美ヶ丘とエリシオン真美ヶ丘アネックスの職員全員に「認知症に関するアンケート」を実施したところ

「ご家族様に関すること」について一番多かった意見は「認知症への理解不足」で59%をしめていました。妄想や作り話を現実と受け止められたり、認知症そのものを受け止められなかったりとした様子を目の当たりにする職員の率直な意見だと思います。<こちらのアンケート結果は後日ブログでも公表していく予定です>

この「認知症への理解不足」は、これからの超高齢化社会に向けて解消してかなければいけない大きな課題であり、そのためにエリシオン真美ヶ丘では「ひまわりカフェ」などの取組を通じて地域の皆様にも発信して行く責務があると感じております。今回のこのような研修もぜひ、一般の方にも一緒に受けていただきたいとも思っております。

 

 

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